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綿向雑感(3月)

[2017年3月1日]

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綿向雑感(3月)

 アニメ映画『この世界の片隅に』を観ました。戦時中の広島市や呉市の生活が舞台になっています。主人公は平凡な女性で、その声優はNHK朝ドラの「あまちゃん」の主人公の能年玲奈(今は「のん」)。のんびりとした声は戦時中にもかかわらずのどかな雰囲気を醸し出しています。主人公は絵を描くのが好きでした。瀬戸内の海を段々畑から眺める風景は美しい。しかし、絵を描いただけで憲兵からスパイと疑われ詰問されました。呉市は軍港の町で海軍の鎮守府が置かれていました。戦艦大和は呉海軍工廠(こうしょう)で建造され昭和16年12月竣工。昭和20年4月呉軍港から沖縄に向けて出撃し鹿児島県坊の岬沖でアメリカ軍の艦載機の攻撃によって撃沈されました。軍港のある海は「軍事機密」であり、絵に描くことは軍機保護法違反容疑ということになります。

 今、国会で「共謀罪」が議論されています。「一般の人は対象にならない」と政府はごまかしますが一旦法律が制定されれば歯止めがきかないことは戦前戦中の苦い教訓であり、戦前の治安維持法を想起させるものです。ごまかしといえば自衛隊が派遣されている南スーダンでの「戦闘」を「武力衝突」とごまかしていることも重大です。政府の都合で正しい状況を伝えないやり方はかつての「大本営発表」の如(ごと)しです。

 ところでトランプアメリカ大統領が発したイスラム教圏7か国からの入国禁止令についてアメリカの裁判所は差し止めを認めました。法の下で政治が行われることは近代国家の大前提です。戦後の国際社会における基本ルールを強引に覆すやり方に批判が高まることは当然です。健全な「友好関係」は「擦り寄る」ことではなく道理を尽くし毅然(きぜん)と対応することではないでしょうか。

 アメリカの「自由の女神」は、すべての弾圧と抑圧からの開放、人類はすべて自由で平等であることの象徴といわれています。すべての国が自由と平和を享受できる国際社会を築くために力を合わせましょう。

 

広報ひの2017年3月号掲載

日野町長 藤澤 直広 

  日野町長 藤澤 直広 

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