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あしあと

    青雲之志 町長コラム(2月)

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     お正月にTV放送された「1億人の大質問⁉笑ってコラえて!」のスペシャル番組にて、日野町在住の96歳と93歳の女性お二人が「村人グランプリ2020」を受賞されました。年齢を感じさせない、はつらつとしたお二人の掛け合いに、お茶の間はもちろん、所ジョージさんや明石家さんまさんも魅了されての受賞でした。特に、お二人が話されていた「~どす」といったような「京言葉のような上品な言葉遣い」にひどく感銘を受けておられました。

     お二人の言葉を拾ってみますと、「私の姉がもう100歳どすがな」「しっかりしてはりますねん」「畑見に来たんどすよ」などがありました。色々と調べてみますと、それは「江州(ごうしゅう)弁(近江ことば)」と言われるものです。古くから文化的・人的交流が盛んであったことから京言葉と共通する部分も多いのですが、京言葉と比べると田舎風であるとのことです。

    琵琶湖博物館の学芸員の方の資料では、「近江ことば」は「人の心をあたたかく和ませる力」をもち、「独特の音韻とやわらかい言い回しによって、人と人とをつなぎ、場を和ませてくれる」ものと位置づけています。「親しみがある」「やわらかい」「あたたかい」「奥深い」「楽しい」「気取らない」「ぬくもり」「おっとり」「おだやか」といった印象を持つ方が多いようです。この言葉を聞いた時、大正15年生まれの祖母のことを思い出しました。祖母が電話口やお客さん相手にこの言葉遣いで話していたことを懐かしく感じました。

    「ことば」は文化そのものであり、それを使う人達の人柄やその地域を表すとも言われています。最近はこういった言葉を使う人が少なくなっていると言われています。ぬくもりのあるこの言葉が、いつまでも大切にされる町であってほしいと感じた新年でした。

     

     

    堀江町長の写真です

    広報ひの2021年2月号掲載

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