未来を担う子ども達へ
- [公開日:]
- [更新日:]
- ID:7835
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

『日野から世界へ』マスターズ水泳門坂芳子さん

わたSHIGA輝く国スポ・障スポの開催を来年に控え、今回「日本マスターズ短水路大会」の女子50メートル自由形(60-64歳区分)の元世界記録保持者(30秒93)である門坂芳子さんに、水泳を始められたきっかけやオリンピックを目指した日々、マスターズ水泳での世界記録への挑戦などについてお話しを伺いました。

水泳を始められたきっかけ
門坂さんは、中学1年生のときに水泳を始められました。中学校の部活動見学の際に水泳部を見学され、オリンピック候補選手であった顧問の先生に出会われました。「私もオリンピックに出たい」と入部され、日々の努力の成果もあって、中学3年生の頃には全国大会で6位にもなられ、どんどん頭角を現してこられました。

オリンピックを夢見て
オリンピックへの出場を夢見て、高校は大阪の学校に進学され練習に励まれました。昭和40年には大阪市内に設立された日本初のスイミングスクールとされる「山田スイミングクラブ」の1期生として、全国から集められた才能ある選手たちと英才教育を受けられましたが、日本選手権の決勝で後一歩及ばずオリンピックへの出場は叶いませんでした。

もう一度競技水泳の道へ
大学卒業後は、ご結婚や出産などで競技を離れられましたが、39歳の時に水口スポーツセンター「Well Be」に入社され、指導者として水泳に携われるようになりました。また日野町でも夏季に実施している子ども向けの水泳教室も「元気である限り、続けていきたい」と約30年余り指導者として、子どもたちに関わっておられます。
ご自身の子どもが独立され、両親の介護が終わったタイミングで、再び本格的に競技の道へ復帰。オリンピックに出られなかった悔しさをバネに、「マスターズ水泳」で世界記録を出すという目標のもと再び挑戦を開始されました。

挑戦の日々

周りのスタッフ等に「世界記録樹立」を宣言し、後に引けない厳しい環境に自らを追い込んで、日々のトレーニングを積まれました。世界記録への初挑戦は、平成16年、55歳の部でしたが惜しくも0.41秒届きませんでした。その後も「トレーニング」を重ねては記録を目指されましたが、世界記録までは届かないレースが続きました。そのような中、4度目の挑戦となった「日本マスターズ水泳短水路大会」で見事、世界記録を樹立。オリンピック出場という夢は実現出来ませんでしたが、マスターズの世界記録を出したときは、その夢が叶ったとお話しされました。

未来を担うアスリート(子ども達)に一言メッセージ
目標は高ければ、高いほど達成出来た時の喜びは大きいものです。頑張れば、必ず夢は叶うので、自分の好きなことを奥深く(なぜ、なぜ・・・)と考え、追及・継続して欲しいです。
