自治会活動に関する意見交換会を開催しました
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【報告】自治会活動に関する意見交換会
人口減少や少子高齢化が進む今、これまでの自治会活動を維持していくのが難しくなってきています。安心して住み続けられる地域をつくるために、時代にあった地域のあり方について、話し合い、必要なことや大切にしたいことなど自治会のこれからのあり方を考えるため、「自治会活動に関する意見交換会」を開催しました。

自治会活動に関するアンケート調査結果報告
自治会の現状や課題を把握し、今後の自治会活動の維持・発展に向けた施策を検討するために実施した「自治会活動に関するアンケート調査」の結果報告を行いました。
【報告内容】
・自治会の基礎情報や最低限必要とされる活動
・自治会での困りごとやその解決に必要なこと
・自治会の維持、活性化のために必要とされる行政支援
・約7割の自治会で進められている改善の取り組み
・地域の特性に応じた今後の方向性など
自治会活動に関するアンケート調査の結果は、町ホームページに掲載しています。
http://1757558535271a/(別ウインドウで開く)

自治会活動に関する意見交換(グループワーク)
地域の特性に応じてグループ分けし、アンケート調査結果報告の感想や、ご自身の自治会(活動)の状況、自分たちが残していきたいと思うこと、今後進めるべきことについて意見交換(グループワーク)を行いました。

グループごとの発表
各グループで意見交換された内容をグループごとに発表し、参加者に共有しました。

参加者の意見まとめ
(1)役員の高齢化・担い手不足の深刻化
- 「同じ人が3回以上役を担う」「4年連続で役を務めている」など、担い手不足による役員負担の固定化が顕著であった。
- 人口減少や若者不在が背景にあり、役員交代が難しいとの声が共通して出された。
- 区長・役員は短期任期で交代しているが、前年のやり方を踏襲し改善が進まない傾向があり、改革の仕組みが必要とされた。
- アパート住民や30〜40代世代の声が吸い上げられておらず、議論が偏る懸念が指摘された。
(2)祭り・伝統行事の担い手と意義の再考
- 日野祭や神輿など伝統行事は担い手不足が深刻。若い世代が参画しないことが大きな課題との意見があった。
- 「やらされ感」が強い一方、外部の協力者から「楽しい」との声もあり、行事の再構築に希望が示された。
- 「なぜ守り継いできたのか」という意義が住民に十分伝わっておらず、歴史や文化を学ぶ場での再認識が必要との意見があった。
- 複数集落が関わる祭礼は一つの集落だけでは改革できず、広域的な調整が不可欠との意見があった。
(3)自治会活動の見直しと「ゼロベース思考」
- 「そこまで負担してまでやる必要があるのか」と根源的な問いかけがあった。
- 「自治会がない」と仮定して、本当に必要なものを見直す逆発想についての意見があった。
- 「清掃やごみ集積所管理は暮らしのために当然行うこと。自治会活動は“楽しいこと”を基盤に」との声が挙がった。
- 楽しめない活動は廃止を含め取捨選択すべきとの意見も出された。
(4)財政・費用負担の課題
- 物価高騰で自治会の財政負担が増しており、「町からの財政的支援」を望む声があった。
- 年間十数件ある寄付金の扱いが不統一で、行政に「窓口の整理」を求める声が出された。
(5)多世代交流と新しい取組事例
- ホタル観賞会、気軽な集まりが人のつながりを生んでいる事例が共有された。
- 中学生発案の「マージャン大会」では子どもから90歳までがLINEでつながり参加している事例が共有された。
- 外国人住民にごみ当番や会計を担ってもらうなど「排除せず受け入れる」実践事例が共有された。
- 「子どもが住みよい環境づくり」を重視し、婚活支援ではなく子育て環境整備が必要との意見があった。
(6)女性・若者・移住者の参画促進
- 女性参画が少なく、役職登用機会の保障が必要との意見があった。
- 若者や移住者の参画には「柔軟な関わり方」「段階的な参加」が有効ではないかとの意見があった。
- 「地域づくり委員会」など新しい仕組みの提案もあった。
(注意)写真は7月6日の意見交換会の様子です。