青雲之志 町長コラム(11月)
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次の50年へ
1970年(昭和45年)、当時の日野町の若者たちが、未来の日野町に思いを託し、綿向山の山頂に青年の塔を建立(こんりゅう)し、50年後の町に夢を託してタイムカプセルを埋設されました。あれから約50年、9月17日(土曜日)にこのタイムカプセルが取り出されました。
当日私も綿向山に登山し、取り出し作業にご一緒しました。50年という歳月を経たからかタイムカプセルは大変重いものでしたが、皆さんと力を合わせて、運び出すことができました。取り出すときには歓声があがりました。先輩方の目には、若かりし頃と同じ輝きがありました。
そして、今度は、今を生きる日野町の若者たちが、先輩方の思いを引き継ぎ、新しいタイムカプセルを埋設することになりました。10月15日(土曜日)、日野町連合青年会の皆さんが中心となり、町内小学生や中学生、高校生が多く参加し、総勢50名近くの若者たちが綿向山の山頂に集いました。晴天の中、若者の手でタイムカプセルが埋められました。
今回埋めたタイムカプセルを取り出すのは2070年の予定です。私は式典でのあいさつで、当日参加してくれた若者に対し「50年後にタイムカプセルを取り出してほしいこと」と「50年後には、次の若い世代と一緒に、次の新しいタイムカプセルを埋めてほしいこと」を伝えました。若者たちは、深くうなずいてくれました。
50年前に先輩方が示した思いが、50年後である今日に引き継がれ、そしてその次の50年に引き継がれようとしています。そこには、日野町を、そしてそれぞれの人生を思う、純粋な気持ちしかありません。本当にすばらしい事業にご一緒させていただきました。しっかり引き継いでいきたいと思います。ありがとうございました。

広報ひの2022年11月号掲載
日野町長 堀江和博