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あしあと

    青雲之志 町長コラム(6月)

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    日野祭

    本年も5月3日(金曜日)、晴れ渡る青空のもと日野祭本祭が行われました。お祭りをとり仕切る新調社(しんちょうしゃ)・神子(かみこ)等の渡御(とぎょ)やお神輿(みこし)の繰り出し、各町内の曳山(ひきやま)がそろい、今年もすばらしいお祭りでした。町が今日まで繁栄し平穏な毎日を過ごすことができるのも、お祭りにて町の無事が祈念されているからと存じます。携わる皆様に心より感謝を申し上げます。

    さて、毎年日野祭には町外から多くのお客様がお見えになります。本年も蒲生氏郷公のご縁で三重県松阪市長様や議会副議長様、福島県会津若松市長様にもお越しいただきました。毎年互いの市町のお祭りにも行き来させていただいており、今後もこのつながりを大事にしていきたいと思います。

    加えて今年は島根県浜田市より副市長様・議会議長様にもお越しいただきました。旧浜田藩の初代藩主古田重治(ふるた しげはる)は松坂から来られたのですが、その兄である初代松坂藩主の古田重勝(ふるた しげかつ)は近江日野から移りました。そんなご縁もあり、初めて日野にお越しいただきました。また、日野商人としてご縁の深い埼玉県秩父からは秩父郡横瀬町長様や日野出身の方など大勢の皆様がお見えになりました。江戸時代に北関東中心に活躍した先人・先輩のご縁をこれからも大事にしていきます。

    そして、以前から交流のある岐阜県飛騨市長様にもお越しいただきました。飛騨地方にも日野出身の酒蔵が現在もあるほか、ご自宅の常備薬は昔から万病感応丸(まんびょうかんのうがん)とのことで深いご縁を感じます。飛騨市にも「古川まつり」という屋台行事があり、国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ世界遺産に指定されています。市長からは「日野祭は国指定に値するのでは」とお話しいただきました。

    850年以上の間、皆様の努力によって受け継がれてきた日野祭は、町・県の文化財としてはもちろんですが、国の文化財としてもきちんと評価されるべきです。本年度には日野町文化財保存活用地域計画が完成します。日野祭が国の文化財としても指定されるよう、全力で取り組みたく思います。

    広報ひの2024年6月号掲載
    日野町長 堀江和博

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