青雲之志 町長コラム(8月)
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少子化対策や自治会活性化など持続可能なまちづくりをめざす
この度の日野町長選挙において、再び日野町のかじ取り役を担わせていただくことになりました。身の引き締まる思いです。無投票再選という形でしたが、町政運営の継続とさらなる課題への取り組みにご期待いただいたものと考えております。皆さまの思いを受け止め、先人や諸先輩が築き上げてこられた日野町を、持続可能な形で未来につないでいくため、初心を忘れず取り組んでまいります。
今年4月、民間有識者らでつくる人口戦略会議が全国自治体の人口予測を公表しました。いわゆる「消滅可能性自治体」に当町は指定されませんでしたが、人口減少率としては県内19市町中16番目と高くなっており、依然予断を許さない状況です。実際に、毎年150人近くであった出生数がコロナ禍の影響もあり100人近くまで急減しており、大変危機感を持っております。
まずこの4年では、出生数の低下に歯止めをかけ、より一層子育てしやすい町をめざして、さらなる「少子化対策・子育て支援」施策を展開していきます。預けたいときにいつでも子どもを預けられる環境を整備するため、新こども園の建設をはじめ、幼児教育・保育体制の整備を行い、質・量ともに子育てしやすい町をめざします。また役場庁内に、少子化対策・子ども未来戦略会議を設置し、全庁をあげた少子化・子育て支援策に取り組みます。
その一方、仮に人口が減っても地域を維持できる「時代に合わせた持続可能な地域づくり」が必要となります。町の基盤は自治会や地域ですが、担い手不足によって、これまでと同じやり方・仕組みに限界が出ています。課題を話しあえる場や先進事例研修などの機会を増やすほか、役場や地域がお願いする「役」の整理についても取り組みを進めます。また改革を進める自治会には、町から人的・物的支援を行っていきたいと考えています。
簡単なテーマではないことは百も承知ですが、今、これらの取り組みを進めなければ本当に手遅れになります。そして、これらは役場の力だけでは到底できるものではなく、町民の皆さまのご理解ご協力が必要となります。粉骨砕身取り組む所存ですので、何卒、この4年もお力添え賜りますようお願い申し上げます。
広報ひの2024年8月号掲載
日野町長 堀江和博