青雲之志 町長コラム(9月)
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奉仕の心
5月から始まった新型コロナウイルスワクチンの集団接種ですが、高齢者へのワクチン接種は完了し、現在は50代・40代を対象とした接種がおこなわれています。今日まで大きな混乱なく進めることができましたのは、町内医療関係者や日野町赤十字奉仕団の皆様のご協力のおかげです。
特に、西村委員長はじめとする「日野町赤十字奉仕団」の皆様には、本当に頭が下がります。5月からほぼ毎日出動をいただきました。暑い日差しが照りつける日も大雨が降る日も、変わらず接種会場の入口にて笑顔でお出迎えいただくとともに、消毒や検温作業、ご高齢の方への付き添いや車イスの補助をしていただきました。不安そうにしておられる方には、「だいじょうぶやでー」と優しくお声がけいただき、話相手にもなっていただきました。
実際に、多くの方から「話ができてホッとしたわ」との声をお聞きしました。接種時の副反応などは不安・緊張などの心理状態も影響すると言われています。奉仕団の皆様の存在が、副反応のリスクを下げることにもつながったのではないかと思います。
その一方、接種会場は感染対策を万全にしているとはいえ、人が行きかう場所です。奉仕団の皆様に感染リスクが全く無いわけではありません。しかしそのような中でも、ご自身の不安を脇において、目の前の方の不安に寄り添っていただきました。それはまさに「奉仕」そのものでした。
日本赤十字社のスローガンに、「人間を救うのは、人間だ。」という言葉があります。新しい感染症が流行していますが、今も昔も、人に寄り添う奉仕の心こそがもっとも大切なワクチンではないでしょうか。奉仕団の皆様から大切なことを教えていただきました。
広報ひの2021年9月号掲載
日野町長 堀江和博