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あしあと

    青雲之志 町長コラム(11月)

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    「先人の教えを学ぶ」

     大窪にあります近江日野商人館(満田良順(みつだりょうじゅん)館長)が、10月3日(日)に創立40周年を迎えました。商人館は六代目山中兵右衛門(やまなかひょうえもん)氏より先祖伝来の本宅を譲り受け、びわこ国体が開催された40年前の昭和56年に、森田町長によるテープカットで開館されました。

     当初は地域の社会教育(生涯学習)の場として主に活用されていましたが、近年では観光客や日野商人の商法を学ぶ企業研修の場として盛んに活用され、年間1万人近くもの方が来館されています。研修では大手企業のほかコロナ禍前には中国などの海外からも研修に来られていたようです。これは日野商人の商法が現代の経営にも大いに役立つことを示しています。

     商人館に出向くと多くの学びがあります。売手よし・買手よし・世間よしの「三方よし」の考え方は現代の「SDGs(持続可能な開発目標)」と同じであり、多店舗出店はコンビニエンスストアなどフランチャイズ経営の原型です。まさに不易(ふえき)流行(りゅうこう)の経営をしていたのが日野商人です。

     令和となり、コロナ禍や人口減少など大きな時代のうねりの中で、多くの物事が変わろうとしています。しかし日野町には先人が残してくださった、時代に左右されない大切な教えがあります。満田館長はじめ多くの方々が資料を整理・保存し書籍にまとめていただき、商人館でわかりやすく展示いただいています。

     商人館には「先人の姿」そのものがあります。今よりもっと厳しい時代に、幾多の困難に打ち勝ち、日本全国で商売をされ活躍をされたのが我々の先人です。その姿を見るたびに、多くの勇気をいただきます。こんな時代だからこそ、改めて先人の教えを学ぶことが大切ではないでしょうか。

    堀江町長の写真です

    広報ひの2021年11月号掲載
    日野町長 堀江和博

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