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あしあと

    青雲之志 町長コラム(7月)

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    地域を守る力が、次の時代を担う

    夜も明けきらぬ時刻、まちのどこかでホースを伸ばす音と掛け声が響く――そんな朝が、今年もひと月あまり続きました。6月14日(日曜日)、日野消防署で開かれた日野町消防団ポンプ操法訓練大会では、各分団の皆さんが鍛え上げた動きを存分に示してくださいました。さらに第3分団の皆さんは、7月12日(日曜日)に滋賀県消防学校で行われる県大会を目指し、春先からおよそ3か月、研鑽の日々を送っていただきました。早朝に送り出してくださるご家族、温かく見守ってくださる地域の皆さんあってこその姿です。深く御礼申し上げます。

    いま、消防団員の確保は全国どこの自治体も頭を悩ませる課題です。人口減少の波に加え、仕事や子育てとの両立の難しさもあり、団員をお願いする地域の皆さんにもご苦労をおかけしています。町ではこの数年、訓練期間の見直しや手当の引き上げ、資機材の更新、人員体制のあり方など、できる改善を一つひとつ重ねてきたところです。

    操法訓練は楽なものではありません。けれども、目標となる大会があるからこそ訓練に張りが生まれ、繰り返すうちに一連の動作が身体に染み込んでいきます。火災の現場は一瞬の判断の遅れが命取りになりかねず、自らが傷を負う危険とも隣り合わせです。とっさのときに身体が正しく動く――その域に達しておくことが、団員自身と住民の命を守るのだと考えています。

    もう一つ、見落とせない働きがあります。消防団で汗を流した方々は、退団後も自治会や祭礼、子どもの見守りなど、地域のあらゆる場面で柱となってくださいます。後継者探しに苦労するいまの時代、人を育てる学び舎としての消防団の必要性は、むしろ高まっているとさえ言えます。この灯が消えれば、自治会はじめ各種団体もやがて立ちゆかなくなる――それほど大きな存在だと受け止めています。

    従来の形を守ることだけが目的ではありません。時代に合わせて変えるべきは変え、消防団がこれからも誇りを持って活動できる環境を整えてまいります。皆さまにも、地域の安全を支えるこの営みへ、変わらぬご理解とお力添えをお願い申し上げます。

    広報ひの2026年7月号掲載
    日野町長 堀江和博

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