青雲之志 町長コラム(2月)
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近江日野商人サミット
ご存知のとおり日野町は近江日野商人のふるさとですが、江戸時代には関東を中心に数多くの出店がなされ、現在でも日野商人の流れをくむ企業がたくさんあります。昭和の中ごろまでは日野から関東に丁稚(でっち)奉公される方もおられたと聞きます。ただ近年は、時代の変遷(へんせん)とともに関東とのご縁が少しずつ薄くなってきたようです。
そういった中、今一度日野商人のご縁を大切にし、関東の方々との縁を結んでいきたいという考えのもと、新しい取り組みとして昨年11月に「近江日野商人サミットin北関東」というイベントを埼玉県さいたま市にて開催しました。当日には日野にゆかりのある個人から経営者まで総勢50名以上の方々にお集まりいただきました。
経営者の方からは先祖が日野から関東に出てきたときのお話をお教えいただき、96歳の方からは、昭和の合併前の旧日野町の「日野町の歌」を歌っていただくなど、それぞれの方より日野への思いや当時の思い出など語っていただき大いに盛りあがりました。まさに古き良き「日野の原風景」がそこにあり、先人・先輩方が大事にされてきたもの、日野の誇りのようなものを感じることができました。
昭和の終わりごろには、「一日日野町役場」という関東各所での出張イベントや、「歩いて歩いて関東へ」という日野から中山道を通って東京日本橋まで歩くイベントが行われていましたが、長らくそういった事業もなかったと聞いています。日野商人の経営のように、細く長く関係を続けられるように、先人・先輩のご縁をつないでいく取り組みをこれからも続けてまいりたいと思います。
広報ひの2023年2月号掲載
日野町長 堀江和博