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あしあと

    青雲之志 町長コラム(9月)

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    滋賀の牧野富太郎(まきのとみたろう)

    現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公は、日本植物学の父と呼ばれている牧野富太郎博士です。純粋であくなき探究心と天真爛漫(てんしんらんまん)な生き方に多くの方が魅了されています。さて、そんな素敵な牧野博士と親交があり、「滋賀の牧野富太郎」と呼ばれた方がおられたことを皆さんはご存知でしょうか。その方は日野町出身の植物学者橋本忠太郎(はしもとちゅうたろう)氏です。

    橋本氏は、明治19年に日野町十禅師に生まれ、必佐小学校、滋賀県女子師範学校などで教鞭(きょうべん)をとりながら、半世紀以上にわたって滋賀や日野の植物の調査研究を続けられました。国の天然記念物調査員を努められたほか、数多くの新種植物を発見し、生涯に3万点に及ぶ植物標本を作ったと言われており、それらは滋賀県立琵琶湖博物館や京都大学、国立科学博物館や必佐小学校などに収蔵されています。

    滋賀県には国指定天然記念物が15点ありますが、実はその内の5点が日野町内にあります。「熊野のヒダリマキガヤ」「鎌掛谷ホンシャクナゲ群落」「綿向山麓の接触変質地帯」「鎌掛の屏風岩」「別所高師小僧」です。指定にあたり橋本氏の尽力があったことは言うまでもありません。

    このような植物史に名を残す橋本忠太郎氏の展示会が、日野文化懇談会様の主催で開催されます。期間は9月8日(金曜日)から29日(金曜日)の間で、日野町立図書館の展示スペースが会場となっています。滋賀の牧野博士と呼ばれた橋本忠太郎氏の足跡を、ぜひ多くの方に知ってほしいと思います。

    堀江町長の写真です

    広報ひの2023年9月号掲載
    日野町長堀江和博

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