青雲之志 町長コラム(7月)
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今夏は雨が多い?
6月9日(金曜日)、気象庁が「エルニーニョ現象が発生したとみられる」と速報を発表しました。「エルニーニョ現象」とは、南米の太平洋岸沖合を含む中央太平洋および東中部太平洋の赤道域にかけての海面水温が平年より高くなる現象を指します。
気象庁によると、エルニーニョ現象が発生すると、日本付近では、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があり、「西日本日本海側では降水量が多くなる傾向」があるとされています。
ここ近年は「線状降水帯」の発生をともなう大雨が多発しており、各地で甚大な被害を及ぼしています。昨年夏には長浜市の高時川が記録的な大雨で氾濫し、大きな被害が出ました。また、今年もすでに6月初旬には台風2号の影響による大雨によって東海地方などを中心に大きな被害が発生しています。
台風や大雨などによる災害のおそれが高い場合、行政は避難情報を発令します。令和3年には行政が発令する避難情報のガイドラインが改定され、あいまいな表現であった「避難勧告」が廃止され、「避難指示」に一本化されました。そのため、住民の皆さんに向けて「避難指示」をお願いする回数が増えると思われます。
行政では、数値的な根拠をもって「避難指示」を発令します。皆様には今一度、お住まい近辺の水害や土砂災害の危険区域の把握とともに、どこに避難するのかを各々ご確認いただきたく思います。災害を防ぐのは、前もっての備えが最も効果的です。どうぞよろしくお願いいたします。

広報ひの2023年7月号掲載
日野町長 堀江和博