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あしあと

    青雲之志 町長コラム(12月)

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    日野町の誇りある先人たち

    毎年、日野中学校の生徒に向けて講演をする機会をいただいています。今年は9月下旬に、3年生を前に直接思いを語らせていただきました。テーマは「まちづくり」なのですが、話の大部分は「日野町と我々の先人が、いかにすごいか」という内容にしています。

    現在に至る伝統行事・自治組織・町並みなど、町の基礎をつくったのは江戸時代の日野商人をはじめとする先人たちです。北関東を中心に全国で活躍し、日野椀や合薬の販売、現地では醸造業等に携わり、今でいうコンビニ経営のような多店舗経営(千両店)を行いました。当時画期的な商人組合を組織するなど多くの商法を生み出し、全国長者番付にも数多く名を連ねました。まさに日本経済の中心にいたのが日野商人です。

    そして何よりすごいのは、経済性と倫理性を両立する精神性です。日野商人が重視した徳目は「陰徳善事(いんとくぜんじ)」です。陰ながら世に尽くす思想からは、神仏への信仰心の篤(あつ)さも伺えます。いわゆる「三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)」を含め、現代のSDGs(エスディージーズ)よりも200年以上前から、我々の先人は最先端の経営をやってきました。

    明治22年には全国で町村制が施行され、滋賀県は6町189村で成立しましたが、最初の6町は大津町、彦根町、長浜町、八幡町、八日市町、そして日野町です。当時最先端施設であった郵便局や女学校(現日野高校)は、大津に次いで県内2番目に設置、また近江鉄道設立にも尽力し、二代目社長は日野商人です。

    以上は話の一部ですが、そんな話を資料をまじえ延々と語ります。最後には「こんなにすごい先人の血を引いている君たちは、日本中いや世界中で活躍できるから自信を持って勉強に部活にがんばってほしい」と激励します。そして「ふるさと日野町をずっと大事にしてほしい」と締めくくります。彼ら彼女らには、日野町に生まれたことを誇りに思い、がんばってほしいと思います。

    堀江町長の写真です

    広報ひの2023年12月号掲載
    日野町長堀江和博

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